皆様、こんにちは!前回(第1弾)に引き続き、第2弾となる今回は、 弊社のLETR WORKS研究チームが開発したデイリー株式市場速報の事例とともに、Text-to-Video、すなわちテキストベースの映像生成プロセスについてさらに詳しくご紹介します。
📈K-Stock AI Briefing
私たちの研究チームは、当日の韓国株式市場の要約ニュースとなる「K-Stock AI Briefing」の開発に着手しました。証券市場では、日々、様々な状況や変数によって株価が変動する流れが生まれています。株式投資家が増加するにつれて、今日の市場状況に関心を寄せる方々も増えています。
このような方々の疑問を解消し、正確な情報を提供するため、報道機関も多大な努力を払っています。特に、2~3分程度の短い「今日の市況まとめ」のようなコンテンツは、YouTubeなどのメディアで大きな人気を集めています。
私たちはこの点に着目し、AI技術を適用したK-Stock Briefingコンテンツの研究を進めました。これは3~4分程度の短い動画で、当日の韓国株式市場の市況や指数、主要な経済ニュース、注目すべき銘柄などの内容で構成されています。
<K-Stock AI Briefingの抜粋シーン>
📊映像コンテンツの構成
一般の投資家は、証券市場における指数の騰落、保有株の価格変動、そして最近注目されている業種や銘柄などに特に関心を寄せます。私たちは、株式市場分析の専門機関との連携を通じて、テキストで作成された文書形式のコンテンツ提供を受けることができました。
これを基に、私たちはコンテンツを大きく3つのセクションとサマリー(要約)で構成しました。
Section1 : Stock Market Briefing (今日の市場要約)
Section2 : Key Issues (今日の主要ニュース)
Section3 : Market Issues (話題の業種、銘柄情報)
Summary : Market Takeaways (今日の核心要約)
特に、証券専門機関との連携により、証券投資家の関心事や関連するイシューを正確に把握し、投資の観点から投資家にとって真に役立つコンテンツを企画することができました。
<映像コンテンツは3つのセクションで構成>
🤝AIとヒューマンエキスパートの協業による制作
第1弾でもお伝えした通り、専門の映像制作会社が従来のワークフローで制作した場合、企画、撮影、編集、ポストプロダクション(字幕・吹き替えなど)という複雑な手順を経る必要がありました。しかし、私たちはAI技術を活用することで、このプロセスを大幅に簡素化できました。
まず、AIモデルを用いてテキスト文書から映像を生成しました。映像に登場するアナウンサーは、実在の人物ではなく、仮想のアナウンサーを採用しました。
その後、研究チームの専門担当者がAIボイス技術を活用し、まるでアナウンサーがニュース報道をしているかのように映像に適用しました。さらに、仮想アナウンサーの口の動きも音声に合わせて再現することで、臨場感を演出しています。また、映像にグラフィックと効果音を追加して、クオリティを向上させました。
特定の業種や銘柄を紹介するコーナーでは、アナウンサーの説明をより詳しく示すためのグラフィックやグラフを映像に追加し、視聴者の理解を助ける工夫を施しました。効果音にも躍動感のある音楽を適切に配置し、臨場感をさらに高めています。
<視聴者の理解と没入感を助けるグラフィック要素>
私たちは、特に制作段階におけるAI技術とヒューマンエキスパートの協業に注目しました。なぜなら、映像生成技術は、ユーザーが意図した内容をAI技術が100%完全に実現することが困難なためです。したがって、映像制作プロセスを熟知している専門担当者に、修正および補完の業務を担当してもらいました。
当初は担当者も多くの苦労をしましたが、今後は効率的に業務を進められるよう手順を確立しました。このような過程を通じて、私たちはAIと専門家が効果的に協業するためのノウハウを蓄積しています。
今後、私たちはK-Stock AI Briefingプロジェクトを通じて、韓国語以外にも多言語で映像を制作し、K-Stockの魅力と関連情報を多くの海外投資家に伝えることに貢献したいと考えています。さらに、 Text-to-Video技術をさらに高度化してLETR WORKSに適用し、より多様な分野で面白く有益な映像を多くの方々に楽しんでいただけるよう努めてまいります。
この2部作のシリーズでは、K-Stock AI Briefingプロジェクトを中心として、テキストベースのAI映像生成技術とその事例について簡単にご紹介しました。また次の機会に、有益なコンテンツでお会いできることを楽しみにしています。
ありがとうございました!